並のアワビ粥
雲丹とワカメのスープ【メニュー】 写真登録日:2010-11-07
(辛口の口コミになっておりますので、
不愉快に思われたら申し訳ありませんが、
有名店の味が本当に美味しいのか、
自分の足で趣き、自分の舌で判断し、
その率直かつ正直な感想と印象を
書き込みしたいので、お許しください。)
先月末に友人がカナダから来てくれて、
彼女を連れて念願の済州家に
行くことになりました。もちろん有名な
アワビ粥とワカメと雲丹のスープを注文。
正直な第一印象としては
「ん?これは…美味しい…のか?」と思いました。
肝が入って緑色の粥も美味しそうには「見える」のですが、
口にしても美味しさを感じませんでした。
残念ながら期待外れだったのです。
(塩加減も調節しましたが、それでも普通の味でした。)
副菜と出されたキムチは水っぽく(瑞々しいという意味ではなく)
ベチャっとしており、旨味のない辛さのみ。
あと解せなかったのが、海苔です。
こちらで結婚して1年以上経ち、
釜山以外でもいろんなレストラン、食堂で海苔を
頂きましたが、こんな海苔は初めてでした!
日本の(味はついていない)焼き海苔?
安っぽい、味のしない固めのもので、
いわゆる上質な韓国海苔とは違っていました。
私は釜山に来てから義母、釜山っ子たちに
チャガルチ市場で手に入る上質モノを中心に、
「美味しい韓国海苔はこういうの!」と
いろいろと教育(?)されたので、一枚食べて
「あ、この海苔はハズレだ…」と思い、もう食指は動きませんでした。
日本人のお客さんが惹かれたこのお店の
典型的紹介文句って、「切り盛りしているおばさんは
済州島の海女出身で鮑を見る目がある」
っていう部分だと思う。だからそれを信用して食べに行って、
「やっぱり評判通り、美味しかったわ♪」
って疑問を持たずに受け入れちゃうんだと思う。
でも、天然の鮑はそうそう取れないし、
目と鼻の先のチャガルチ市場でも
お目にかかるのは難しい品。
ほとんどが養殖物かトコブシだそうです。
(鮑とトコブシは味は同じだけど、違う貝。
見分けるのは貝殻をみないとダメ。)
ちなみに10,000ウォンも出せば、
新鮮なアワビはチャガルチ市場で丸ごと4個買えます。
メニューにある並のアワビ粥には上に
5ミリ厚3切れしか乗っていないけど、
それで10,000ウォンって…高いと思いません?
ワカメと雲丹のスープも特に美味しくもなく、
ただただ薄い味の汁モノという印象。
雲丹も日本人がイメージするクリーミーなものではなく、
ザラっとした小さいもの。ほとんどワカメ汁なんだけど7,000ウォン。
これは明らかに、何年もガイドブックに載り
「有名、有名」と謳って日本人観光客相手の
商売をしているお店だと思いました。
朝の8時頃に店に着いた時、お客がたくさん入っているので、
「やった!美味しい店は地元客が押し寄せるもの♪」
と思ったのですが、全員日本人でした。
壁に大量に貼ってある名刺もほぼ日本人のもの。
お店の人から見れば、文句も言わずに食べてくれる日本人の方が
「オイシイ(客)」なんだろうな、と思いました。
この店を支えているのは地元人ではなく、
他に美味しいアワビ粥のお店を知らない観光客が
ちゃんと取材もしない出版社の2番煎じ、3番煎じの記事を
載せたガイドブックを頼りに毎朝吸い込まれるように
やって来てくれるからだなぁ、と思いました。
美味しく食べて、このお店を気に入っていらっしゃった方には
不愉快な意見に聞こえるでしょう。スミマセン…。
今回はとても辛口な口コミになってしまいましたが、
「本当のところ美味しいの?」って疑問を持ちつつ
お店の誠意というか、商売のやり方を見つめようとする者の一意見として、
今後の釜山を旅する方達の役に立てたら…と切に願います。
また、他にもっとコストパフォーマンスも良く、味も良く、
地元客が愛している店を探し出したら、こちらの口コミでシェアしたいと思います。
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