釜山大学生の御用達サンギョッサル屋さん
アンニョンハセヨ、プサンナビです。韓国の人が焼酎好きというのはみなさんもうご存知なのでは。焼酎を愛するのは、大学生も例外ではなく、週に1、2回は友達と、先輩と焼酎を飲みに行くのが大学生ライフの一つともいえます。そんな焼酎のお供になるのがサムギョプサル(豚の三枚肉)。牛肉よりも圧倒的に低価格で、お腹いっぱい食べられる、これこそまさに「大学生のお肉」です。それだけに、釜山大学前には豚肉のお店が数多くあるのですが、その中でも「釜山大学生なら知らない人はいない」とも言われ、一番名の知れたサムギョプサル屋さんがこの「トゥンテンイサムギョプサル」さん。
お店の名前についている「トゥンテンイ」というのは、韓国語ではぷくぷく丸々したことを表すのですが、その名前の響きやユニークさもどうやら学生に受けているようです。午後7時から8時頃はお店に席が無くなるほどの人気ぶりを発揮、1999年のオープン後、その規模を広げ、現在は釜山大学に3店舗もお店を構えていらっしゃいます。
大量購入、薄利多売がおいしさ、安さの秘密
釜山大学前で成功するにはまず安くなくてダメ!!というのが絶対条件。そして、ただ安いだけではなくおいしくなければ意味がありません。そんな条件をクリアするために、こちらのお店では地下室に大型冷蔵庫を準備し、良質のお肉を一度に大量に安く、買い込みそして、多くのお客さんにたくさん売る「薄利多売」が行われています。お肉はおいしい肉をつくるために特別な飼料を食べさせた豚のみをつかっているのも特徴。衛生的で、質の良いお肉への自信はその人気で裏付けられています。
薄いお肉をカリカリに サムギョプサル
お金のない学生に大人気なのが1人前なんと1,500ウォンという驚き価格のサムギョプサル。これは、豚肉を冷凍して、薄く切った物で、焼き上げるとまるでベーコンのようになるのが特徴です。冷凍だけに味はどうなの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、このカリカリ感とジューシーさの前にはそんなことは気にならないはずです!!
肉厚を味わいたいなら 生サムギョプサル(4,000ウォン)
本当にお肉を食べていという感覚を味わいたい方には、少し高くはありますが1人前4,000ウォンの生サムギョプサルがオススメです。このメニューこそサムギョプサルのおいしさを十分に味わえる物。しっかりした食べ応えが楽しめます。
オリジナル醤油漬けサムギョプサルが新登場
今年の9月からお店に新しいメニューとして登場したのが「トゥンテンイサムギョプサル」(2,000ウォン)です。これは、各種の漢方薬剤と香辛料、そして醤油で作られたソースにつけ込んだサムギョプサルで言ってみれば「醤油漬けサムギョプサル」で、こちらのお店のオリジナルとなります。醤油につけることでお肉も柔らかくなると同時に、豚肉のニオイも無くなるそうです。新メニューながらどんどんと人気を上げてきているという「醤油づけサムギョプサル」も試す価値がありそうです。
注:外国人の場合には1人前からでも注文を受けているとのことですが、基本的には2人前からの注文となります。
テンジャンチゲがおいしいという噂が絶えない!!
おいしいのはお肉だけではないところがまた凄いところ。お肉屋さんなのに「テンジャンチゲがおいしい」という噂が絶えない珍しいお店なんです。普通テンジャンチゲはイリコを出汁にして作ることが多いのですが、こちらでは牛の骨を出汁にして作っているので、コクのあるテンジャンチゲを頂くことができるのです。お肉を食べた後にご飯(1,000ウォン)を注文すると、テンジャンチゲが出されますが、テンジャンチゲ定食(3,000ウォン)というメニューもあり、ご自慢のテンジャンチゲと多くのおかずを楽しむことができるので(テンジャンチゲ定食だけの注文も可能です。但し、午後6時までのメニュー)お肉だけではなく、テンジャンチゲもお見逃しなく。
「釜山大学にトゥンテンイ在り!!」とその名を轟かすサムギョプサル屋さん、釜山大学生に熱い支持を受けるお店だけに、安さ、おいしさ文句なしです。学生食のシンボル的存在でもある薄くカリカリのサムギョプサルを、釜山の学生に紛れて食べることこそこの釜山大学前でしか味わえない貴重な体験かも知れません。以上、プサンナビがお伝えしました。