伽耶文化を感じられる釜山のベットタウン
アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山から近郊へ足を伸ばそうということで、今回は釜山からもっとも近い金海市(キムヘシ)を取り上げてみようと思います。金海市は釜山を訪れる人たちが利用する金海国際空港があったり、釜山のベットタウンとしても知られています。また、金海はかつて伽耶(カヤ)の国が栄えた場所でもあり、多くの遺跡や古墳が見つかっているところでもあるんです。では、釜山から最も近い街、金海市に迫って見ましょう。
基本データ
釜山からもっとも近い金海市。金海市の隣には、韓国第2の都市釜山があるため、あまりスポットライトが当たりませんが、実は、歴史深い街で見所がたくさんあります。西暦42年、金海市に金首露王が駕洛国(カラク)を建国し、のちに鉄の国と呼ばれた伽耶国が現在の金海市。その古墳や出土された遺品などが見られる国立博物館も金海市の見所です。金の海と書く地名の由来は、韓国内でも有数の穀倉地で秋には市一帯が、米の穂色で金色に見えたことからきていると言われています。
面積 463.3km
位置 東経128度 北緯35度
人口 506.767人(2011年統計)
世帯数 181.001世帯(2011年統計)
市庁 慶尚南道金海市金海大路2401
姉妹都市 福岡県宗像
観光情報
金海市には伽耶時代を感じられるたくさんの観光地が点在しています。古墳から出土された国宝級の遺品が見られる国立金海博物館や伽耶時代を体験しながら歴史を勉強できる大成洞古墳博物館。伽耶を建国したと言われている首露王のお墓や韓国国内最大の貝塚など。一日でも回りきれないほどです。また、金海市の側を流れる洛東江(ナットンガン)は韓国最大の渡り鳥渡来地で、62種類の渡り鳥が観測できます。
駕洛文化祭
500年の歴史を持つ伽耶国と首露王の誕生を祝って行われるお祭りで、毎年旧暦の3月15日から4日間行われる。伽耶文化を再現する各種多様な文化行事や花火大会が催される。
(今年の開催日は2004年5月3日から)
特産物
豚肉
韓国国内でも豚の生産地として有名な金海市は、豚肉が名品。特に、最近釜山でもお店が増え始めてきている金海ティッコギが有名。金海ティッコギとは、豚舎で働く従業員が豚を卸している時、商品にならない骨をみて旨みのつまった部位なのに捨てるのはもったいないということから、骨の周りについている豚肉をそいで焼き肉にしたのがこの金海ティッコギ。形も不揃いで、特定の部位ではないことから当初、商品にするのは難しいと思われていたけれど、旨みのつまった肉が安く食べられる(当初は捨てられる部分だったので安く売られている。)ということで、金海市の焼き肉屋さんに広がったんだそうです。
釜山が目の前にあるだけに金海市だけに旅行に行くことはあまりないかもしれませんが、釜山へ来たついで日程に余裕がある方は、ぜひ金海市を訪れてみてはいかがですか?伽耶の歴史に触れ、おいしい豚肉を食べるなんて旅行プランなんていかがですか?以上、プサンナビがお伝えしました。