20年の技からなる韓服、韓国文化を肌で感じよう!
アンニョンハセヨ、プサンナビです。人間の知的欲求は直接的な経験によって満たされることが多いもの。そこでナビからの提案!好奇心旺盛な皆さんの知的欲求を満たすため、オススメしたいのは韓国の伝統衣装「ハンボクッ(韓服)」を着てみること。韓国をもっと知ってもらおう!と、いうわけで韓服専門店が立ち並ぶナンポドン(南浦洞)の韓服通りを一緒に歩いてみましょう。この魅惑的な色使い。ステキです☆韓国の伝統的な模様が彫刻された入り口が印象的な「チョソンジュダン」でお勉強しちゃいましょう!
韓服と布団を同時販売する「チョソンジュダン」。店内左側には並べられた反物が、右側には布団が見えます。まずは靴を脱いでスリッパに履き替えてください。うわ~見て、見て!「ノリゲ(チマチョゴリなどにつける装飾品)」と鏡が飾り付けられた豪華なテーブル!銀粧刀やかんざしなどの魅力的な韓国の伝統装飾品がきらきらと輝いていますよ。
20年の経歴を持つ社長さんが、布を取り出していろいろと説明してくださいます。どんな色が合うのか、糸の成分や反物を織るときの糸が生糸なのか練り糸なのか…などなど。社長さんは日本語が出来ないので、そういった説明はすべて韓国語。聞き取るのはちょっと難しいかも…。でも採寸や韓服の上下の色を選ぶ作業に言葉の壁はないはず。納得いくまで考えてお気に入りの一着を仕立ててみてください!
韓国では結婚式や祝祭日に着ることが多い韓服。結婚式で新婦は、赤いチマ(スカート)に黄色や緑のチョゴリ(上衣)を着るのですが、鮮明な色が新婦を引き立てるのに一役買っています。若い人たちは、ちょっと派手めの鮮やかな原色を、40代以上になるとパステルカラーを好むそうです。このピンク色は結婚礼服に使うのだとか。う~ん、美しい!
韓服の価格は、女性の場合40~120万ウォンくらい、男性は80~120万ウォンくらい。チマ(スカート)とチョゴリ(上衣)を基本とする女性は40~80万ウォンくらいが相場。パジ(ズボン)とチョゴリ(上衣)、チョッキ(胴衣)、マゴジャ(チョゴリの上に重ねて着る上着)の4つからなる男性はちょっと高めで普通100万ウォンくらいするそうです。それから下に着る肌着も忘れず準備しましょうね。また、既成韓服も低価格で販売しているので、迷ったらその中から選ぶというのもひとつの手ですよ。
お気に入りの一着を見つけたら、早速着てみましょう!女性の場合、まず肌着から。ペチコートは止める部分が前にきます。チマは開いているほうを後ろに回して、左手でチマの裾がつかめるように重ねます。チョゴリを着て、ポイントとなるチョゴリについているリボン「オッコルム」をきれいに結すんだら、完成です!
男性の韓服は、まず下穿きをはいた上にパジを。腰ひもをしっかり結んで上衣を着ます。そしてチョッキを着てさらにマゴジャを重ねれば立派な韓国人男性になれます(笑)。
季節によって異なる生地から作る韓服!夏には苧麻(カラムシ)で作ったものを、冬には2枚重ねの反物の間に綿を入れてさし縫いしたものをよく着るといいます。そういえば、社長さんが着ているのもさし縫いされた「センファルハンボッ(生活韓服)」ですね。生活韓服というのは労働に適した、チョゴリの丈がおへそまである韓服のこと。朝鮮時代には農民たちが、こういった韓服を日常服として着ていたのだとか。
社長さんによると、在日韓国人の方たちが仕立てることはあっても、日本人観光客は写真を撮るだけで韓服を仕立てるということはあまりないそうです(苦笑)。最近ではパーティー服としても人気の韓服(特にチマ・チョゴリ)。それでも、やっぱり日本人は在日の人たちに比べると着る機会が少ないからなのかしら…。韓服は注文してから15~20日で完成。国際郵送で日本にも送ってくれますよ。20年のキャリアを持つ専門家が織り出す素晴らしい美しい韓服。以上、もっともっと韓服の魅力を知ってほしいと願うプサンナビがお伝えしました。