釜山デパート

プサンデバトゥ부산데파트

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釜山のデパート第1号
工芸品、骨董品、伝統楽器など渋いアイテムの専門店が集結

アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山のデパートというと、ロッテ百貨店、現代百貨店だけがクローズアップされますが、釜山に始めて登場したデパート第1号が、今日、ご紹介する「釜山デパート」。他のデパートができてまだ10年も経たないのに比べ「釜山デパート」はなんと33年の歴史があるんです。今では、新しいデパートに押され気味ではありますが、工芸品、骨董品の専門店の数はかなりのものです。
30年前の流行中心地 
現在の釜山は西面、東莱(トンネ)、海雲台(ヘウンデ)などいくつか繁華街がありますが、33年前には、釜山デパートの位置する南浦洞(ナンポドン)周辺のみが唯一の繁華街だったとか。その頃には、デパート自体がとっても珍しいものだったこともあり、当時地下鉄南浦洞駅のすぐそばにあった釜山市庁(現在ここには、ロッテワールドの工事が進んでいます)を見学して、釜山デパートでお買い物、というのが流行のお決まりコースになり、また、釜山市民はもちろん、地方からやってきた人も必ずこの釜山デパートに立ち寄るほどだったそうです。
兵どもが夢の跡?
ところが、時代の流れとはむごいもの。次々に新しい商圏が生まれ、現代的なデパートも作られると、人々は新しい方に流れていき、釜山デパートに足を運ぶ人の数もだんだんと減ってしまいました。そして、釜山デパートの華やかさも影を薄めることになるのです。

でも、まだ輝く要素があります!!

たしかに、釜山デパートに行くと「これっ、デパート?」と疑いを持ってしまうほどの寂しさを感じずにはいられませんが、でも、でも、でも、でもまだ見捨てるのは早すぎます!!ちらっと見るだけのうわべの判断では分かりませんが、一つ一つのお店を見ていくとなかなか素敵な要素があるんです。ということで、このデパートの隠れた魅力を見ていこうではありませんか?

デパートというよりも、いろいろなお店の集合体
名前は釜山デパートとなっているものの「個人経営の小さな店舗がたくさん集まったビル」と捉えた方が良いようです。売り場は1階と、2階、地下1階は食堂街になっています。3階からはオフィス、アパートです。オープン当時は衣料品なども扱っていましたが、現在は伝統工芸品、骨董品のお店がほとんど。商品の性格上、お客層の50%が外国からお客さんだそうです。
骨董品

釜山デパートの名物ともいえるのが骨董品。2階を中心にたくさんの骨董品屋さんが並んでいます。陶磁器、家具、絵画、切手など価値ある物を求め日本のコレクターの方が買いに来ることもしばしばあるそうです。
高麗人参

日本人の観光客が一番良く買って帰るのが高麗人参。釜山デパートの1階には高麗人参の専門店が何軒も入っています。
伝統工芸品

韓国のお土産品の卸売り屋さんも使い勝手がありそうです。普段、私たちが観光地などでみかけるお土産品もここから供給されているんだとか。それだけに、値段も他で買うより当然リーゾナブル。
美術工芸品

絵画のお店、書道の道具のお店、伝統楽器のお店などがあります。日本人観光客には、床の間用の掛け軸、綺麗な模様が刻まれた硯などが特に人気が高いそうです。
他にも、30年近い経歴を持つハンコ屋さん、日本書籍専門店などとっても豊かな顔ぶれ。また、日本語も通じるお店がとても多いので、買い物のしやすさも言うことなしです。
地下食堂は地元の方の御用達
1、2階に比べて、地元の方の利用率が高いのが地下1階の食堂です。フロアにたくさんテーブルが並べられていて、敷居も何もありませんが、それぞれの別々のお店になっていて、とっても大衆的な雰囲気です。地元の会社員、デパートで仕事している方が良く利用する場所で、料金は3,000~5,000ウォンほど。メニューはビビンバッ、キムチチゲなどオーソドックスなものが多いです。
余りにも輝かしい過去と、そして、時代と共にそれを失ってしまうという栄枯盛衰を経験した釜山デパート。確かに、現在は目を引くほどの華やかさがあるとはお世辞にも言えません。でも、国楽器のお店、陶磁器のお店、筆のお店など他では見かけないような専門店が集まっているだけに、そのような分野に関心のある方にはなんともたまらないスポットです。地下の食堂も穴場グルメスポットとしての点数も高く、通だからこそ感じ取れる渋い魅力が隠されているデパートです。以上、プサンナビがお伝えしました。

記事登録日:2003-03-19

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-03-19

スポット更新日:2013-02-01

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