300年以上続く、国内最大の漢方薬通りとして知られる大邱市の薬令市!
アンニョンハセヨ、ナビです。今日は、釜山から少し足を伸ばして、大邱市にやってきました。大邱というと、韓国の第三の都市、繊維の都市として知られていますが、2011年に開催される世界陸上の開催地として最近はニュースに登場したので、ご存知の方も多いと思います。今日は、その大邱市に300年以上前からある韓国最大の漢方薬通りとして知られている薬例市をご紹介したいと思います。
プ~ンと漂う漢方の香り
大きい門が入り口にあるから・・・と教えてもらって行って見ると、薬令市入り口にはしっかりとした伝統を語っているともいうべき大きな門があります。ここをくぐって市の中へ入っていくと、プ~ンとどこかで嗅いだような香り・・・そう!漢方薬の香りが市場内全体に漂っているんです。それもそのはず、約800メートルの薬令市の通りには、所狭しと漢方薬や韓医院がずらりと350箇所もあり、あっちを見ても薬局、こっちを見れば韓医院と他のお店はないといってもいくらい、通り全てが東洋医学の真髄という感じになっています。
~薬令市の歴史~
冒頭でも少し触れましたが、こちらの通りができたといわれるのは今から300年以上前の朝鮮時代だと言われています。今から300年以上前の1658年(.孝宗9年)に、慶尚監営内といわれるところで開いたのが最初。その後、戦争などで一時廃止されていたものの、第二次世界大戦後に漢方薬の業者たちの努力で復活し、現在の薬令市として発展してきました。今では、国内最大の漢方薬市場として知られるだけでく、海外にも漢方の流通の拠点として知られるようになり、韓国の文化遺産ともいえる市場、通りになりました。大邱薬令市は、南城路と東城路3街、桂山12街、寿洞、鐘路2街、壮観洞、上西洞の一部を含む全長約800mの道に沿って、多くの漢方薬関係のお店が並んでいるところを指します。
~大邱薬令市祝祭~毎年一回5月始めに、ここ薬令市最大の漢方薬の祭典が行われています。大邱薬令市祝祭は、1978年から始まり、朝鮮時代の薬令市を再現したお祭で、香りの良い薬草や多様な漢方薬を使った30余りのイベントが開催され、2001年より文化観光祝祭に指定されたお祭です。
どこをみても漢方薬局、韓医院だらけ~!!
薬令市とはいっても、街の中に溶け込んでいるのかなぁ~なんて思って行って見ると、その通りは、本当に漢方薬関係のお店しかない!と言っても過言ではないほど!どこを見ても、漢方薬局、韓医院だけで、歩いても歩いても漢方のあの独特の香りがプン~と漂ってきます。新しく立て直したと思われるビルなどに入った薬局や病院もありますが、昔からずっと続いているような歴史を感じる建物で営業を続けているお店もあり、漢方薬などを買わないで観光だけしても楽しめる通りになっていますよ。
通りの電灯やオブジェも漢方に関連づけていて、なんだかオシャレじゃないですか?
薬局に必ずあった漢方薬を抽出して作る機械がこちら!お店の方に、この香りをずっと嗅いでいると気持ち悪くないですか~?とナビが質問してみると、「この香りを嗅ぐだけで、健康になったような気がしないですか?」と逆に質問されてしまいました・・・。確かに、この通りの取材を終えた後、気持ち的に体が軽くなったような・・・?!!
韓医院で診断してもらい、その診断書を薬局屋さんへ持っていくと、こんな風に漢方薬を作ってくださいます。この通りを歩くと、この箱を持っている人に数多く遭遇しましたヨ!
薬令市展示館
こちらの通りの中に、薬令市の展示館があります。観光案内所と併設されていて、日本語が堪能なガイドさんもいるので、オススメな漢方薬など聞かれてみてはいかがでしょうか?薬の試飲などもできるみたいですよ。
住所: 大邱広域市中区 南城路 52-1
開館時間: 10:00~17:00
いかがだったでしょうか?ソウルや釜山ではなく、ちょっと地方へ足を伸ばして、漢方の香りに包まれた観光をしてみてはいかがでしょうか?以上、ナビがお送りしました。