釜山のペペロデー

釜山の女子中学生が生み出したイベントデー

アンニョンハセヨ、プサンナビです。2月14日はバレンタイン、3月14日は、ホワイトデーなどと、1年に数回は大きなイベントデーがあるものですが、ここ韓国では恐ろしいぐらい、数多くのイベントデーがあるんです。例えば、5月14日はローズデー10月31日はアイスデー、1月14日はダイアリーデーなどなど。さて、そんなイベントの中でもバレンタインデー、ホワイトデーに続いて浸透率が高いのが11月11月のペペロデー。この、ペペロデー、どうやら釜山で始まったものだとか。そうと聞いたら、プサンナビがほっておくわけにはいきません。
ペペロデー?
ペペロデーは、簡単に言うとペペロとういお菓子をプレゼントする日。ペペロは日本で言うところのポッキーで、韓国ではロッテ製菓が1983年から製造を開始した、人気のお菓子です。
ペペロデーの由来
ペペロデーの始まりは1994年と言われています。釜山の女子中学生、高校生が1が4つ並ぶ11月11日に「背が高くて、すらっとした美人になろう!!」「ダイエットを成功させよう!!」という意味を込め、友情の印として友達同士でペペロをプレゼントし始めたのが最初だとか。今では、それが全国的なものになり、またバレンタインデーのように告白する時のきっかけとしても使われることもあるそうです。小さいことに大きな意味を見出して、大騒ぎする中高生にはなんとも楽しいイベントなのでしょう。
ペペロにまつわる奇談
ペペロにはこんな奇談もあります。1、2番は疑わしいですが、3番は事実に近いそうですよ。

1.ペペロデーは11月11日、11時11分に開始。その日のうちに、ペペロを111本食べると、やせる。
2.食事の代わりにペペロを食べれば足が長くなる。
3.一部の学校では11月11日、11時11分に団体でペペロを食べるため、授業の進行が難しくなる。
ペペロデーの脅威
11月11日が近づくと、うれしい悲鳴をあげるのはやっぱり製造元のロッテ製菓。ペペロの1ヶ月の平均売上額が20億ウォンであるのに対し、ペペロデーを控えた9、10月には1ヶ月に約60億ウォン以上の売り上げがあるというから(1999年には11月11日、1日で1億5千万ウォンの売り上げ記録も作ったそうです)本当に企業としては最高の書き入れ時です。
ペペロデーの発展
そして、このイベントを活性化して、もうひともうけしようとするのが企業の思い。スーパーやコンビニに行けば、そんな企業の思いが見え見えです。ビックサイズのペペロ、人形つきのペペロなど、さまざまなペペロが登場し、ついつい手にとって見てしまいます。ロッテ製菓以外の企業も、とっても長いペペロ似のお菓子を準備し、一儲けを企てます。
「企業の戦略よ」とクールな思いで見ている人も多いようですが、単純に楽しんで、友達に、恋人に、同僚にプレゼントする人も多いとか。のせられてるとは思いつつ、買ってしまうのが人の心なのでしょうか?なんともふざけたペペロデー、かわいいじゃないですか。いつもはクールなナビも、「ナビスタッフにペペロをプレゼントしちゃおうかな」なんて思ってます。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-11

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