年に2回訪れる恐ろしい韓国嫁仕事!韓国の嫁は大変なんです。
アンニョンハセヨ、プサンナビのさっちゃんです。先週は、韓国のお正月でしたが、韓国にお嫁に来た日本人妻の方~!体調は大丈夫ですか?気疲れやストレスでもう駄目~?!なんて言っている方も多いのではないでしょうか??そう、韓国で年に2回ある大型連休のお正月と秋夕は、お嫁さんが本当に苦労する時期なんです。というのも、親戚や兄弟が集まるこの時期は、先祖様へのお供え物などの料理作り、掃除、挨拶などなどお嫁さんの仕事が山ほどあるからなんです。この時期、体調が悪くなったり、どこか痛くなったりと、そのストレスから名節病と言われる、お嫁さん特有の病気?!まであるほどなんですよ~。ということで、今回、さっちゃん、お嫁さんの大変さをレポートしてきましたので、ちょっとディープな韓国文化を覗いて見てください。
さっちゃんがお嫁に行ったお家は、日本で言えば本家と言われるお家。そう、本家では、数々のお供え物を作ったり、いろいろなものを準備したり、お正月当日には親戚などのお客さんが集まったり、と普通のお嫁さんよりやることが2倍、3倍と多いところへお嫁に行ってしまったんです・・・。でも、他のお嫁さん友達に聞いてみると、本家の中でもお客さんの数が少ない方で、まだましな方なんだとか・・・。
お正月の前々日
両親が住む家で行われる旧正月に向けて、義理のお兄さん夫婦がソウルから、前々日に釜山入りをしました。なんとも、まっすぐ、実家へ向かうのかと思いきや、「久しぶりだから、今日はさちこの家にでも泊まって、お酒でも飲もう!」なんてお兄さんから電話がぁ・・・。電話を会社で受け取ったさっちゃんは、もう真っ青・・・。6時の退社時間と共に、家へまっしぐらで帰って、お兄さん達が来る前に、家の掃除をしました・・はぁ。とりあえず、ぎりぎりセーフで、お兄さん達を向かえ、久しぶりの挨拶をしながら、無事?!一日目を終えました。
前日
お兄さんたちよりも早起きをして、朝ごはんを!と張り切ったさっちゃんは、本日7時起き。ご飯を済ませ、お兄さん夫婦といざ、実家へ向かいます。実家に到着するとすぐ、私は掃除、お姉さんはお正月料理のために市場へ買出しにと、お嫁さん同士、仕事を分担します。日本人感覚のさっちゃんは、たとえ、旦那さんの実家でも一応、他の人の家なので、見られたくない場所は掃除をしないほうがいいかなぁ~と思い、部屋を中心に掃除を終えると、市場から帰ってきたお姉さんに、冷蔵庫の中やトイレ、お風呂が足りないわよぉ!と小言を言われ、再掃除をすることに・・・トホホ。すでに、義理のお母さんが綺麗に掃除してある場所も、お嫁さんがもう一度しなくてはいけないんですよぉ。掃除を終えると、男の人たちがお腹を空いたぁ~ということで、お昼の準備。一生懸命働いているお嫁さんの横では、男の人たちがテレビを見たり、なんだかくつろいでいる様子・・・。この男尊女卑どうにかしてぇ~、と嘆きつつ、働きました。
お昼を済ましたら、今度はお正月料理作り。魚を干したり、タン(スープ)を作ったりと時間が掛かることは、事前にお姑さんがしてくれているので、私達嫁は、ナムルやジョンなどを作ります。少人数が食べるナムルなら、ささっと出来てしまいますが、明日やって来る数十人の親戚の分を作るので、混ぜる手は疲れるわ、ナムルに必要なニンニクを潰す作業は延々と続くは、かたやその過程で出てくる皿や鍋などを洗う作業はあるわで、もうてんやわんや。朝から続いた作業も、やっと夕方5時を回った辺りで、終了しました。旦那さんは、「もう少し実家でゆっくりしていこう~」なんてのん気なことを言っていましたが、ここにいては、座ってのんびりも出来ないつらい立場の嫁・・・。「帰るわよ!」と目で合図して、逃げ帰るように家へ帰りました。決して、実家が居心地悪いわけではないんですよ!
家で、ゆっくりお風呂にでも入って、今日の疲れを癒したかったさっちゃん。でも、旦那さんの友達が地方から戻ってくるこの時期。予想通り、8時を回った頃、友達が家へやってきました。おつまみを作ったり、お酒を準備したり、とここでも、働く嫁、さっちゃん。12時ごろになって、ようやく友達が帰ってくれて、もう、そのままさっちゃんもベットへ倒れこみ。
正月当日
ゆっくり寝ていたいところですが、韓国のお正月は朝が早い!遅くても8時までには、実家に着かなくてはいけないので、朝7時に起き、出かけます。去年のお正月に、さっちゃんジーパンをはいて、実家に行ったんですが、スカートを穿かないで名節を過ごすなんてぇ~!とかなりのお叱りをお姑さんから言われてしまったので、今回は、張り切って韓服を着ていくことに。実家に着くなり、両親やお兄さん夫婦に、「いや~韓服はいいねぇ~」とお褒めの言葉を受けたのもつかの間、料理をお皿に盛ったり、お皿洗いをしていると、横でお姉さんが、「韓服が汚れちゃうから、働けないでしょう~!?」と一言、攻撃を受け、かなりブルーになりながら、新年を迎えたさっちゃん。朝9時から、先祖様への挨拶(チャレという儀式)が始まり、終了すると、お嫁さんがその部屋に入り、最後に挨拶をさせてもらいます。
これが、韓国のお正月のお供え物です。果物各種、野菜、ナムル各種、お魚、カルビとありとあらゆるものが、テーブル一杯に飾られ、ご先祖様を祭るんです。
ご先祖様にお供えした料理や先日作って置いた料理で、家族みんなで新年初の食事をします。男の人たちは、お酒を飲みながら楽しく食事をし、お嫁さんたちはというと、隅っこの方でささっと食事をし、その後はというと、山のようにつまれた皿洗いが待っているんです。洗っても洗っても、なくならないお皿の数々。数時間たちっぱなしで、皿洗いをしていたので、さっちゃん、腰痛を起こしてしまいました。本当は、ここで腰が痛いから、ちょっと休ませてぇ~なんて言いたいところですが、さっちゃん実はマンネミョヌリ(末っ子のお嫁さん)なので、一番弱い立場。黙って皿洗いを続けました。
皿洗いが終わって、ゆっくり腰を下ろそうとしたのもつかの間、食事を終えた大人たちが、そろそろ果物でも食べようかぁ~なんて言っています。聞かないフリをしたいけど、後が怖いので、準備しましたよ。あ~、もうイヤだぁ~と大声で叫びたいところですが、ニコニコ顔で仕事をこなす嫁さっちゃん!顔で笑って心で泣いて、とはこのことですよぉ!
夕方になって、ようやく皆さん帰りだします。さっちゃんの不機嫌指数は、この頃最大数値に近づいてきています。これ以上、動いたら、もう噴火してしまいそう!と思った瞬間、旦那さんの「帰ろう」という一言で、自宅へ。車の中で、「みんな久しぶりだったけど、元気そうだね。時々、こうやって集まりたいよね!」なんて美味しいものをたくさん食べて気分が良くなった旦那の一言に、「1年に2回でも多いくらいだわ!」と心の中で叫ぶ嫁さっちゃんでありました。本当に大変な韓国の名節、お嫁さんの皆さん、本当にお疲れ様でしたぁ~。次回は、また半年後です~。以上、プサンナビのさっちゃんが体を張ってお送りいたしましたぁ~。
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記事登録日:2005-02-17