自然にとりまかれた史跡といで湯の街。釜山大学周辺は学生街として賑わう
アンニョンハセヨ、プサンナビです。海、市場、ショッピング、これらの魅力をもつ南浦洞(ナンポドン)、西面(ソミョン)、海雲台(ヘウンデ)などの他のエリアとは違い、山、温泉、お寺という渋さで迫ってくるのが「東莱温泉」エリア。
簡単に「東莱温泉」エリアといっても、その範囲はなかなか広いので、今回は分かりやすく3つのパートに分けてみました。1つ目のパートは、東莱温泉エリアの中でもとくに「温泉」色の強い、<地下鉄温泉場駅周辺>、そして、歴史的建造物がたくさんある<地下鉄東莱駅付近>そして、もう一つ忘れてはいけないのが<釜山大学前付近>。釜山随一の国立大学があるだけに常に若者であふれているここは「東莱温泉」エリアのショッピング担当とも言っても良いかもしれません。
新羅時代から知られていた東莱温泉。1691年にはじめて浴舎が建てられたといわれ、日本の統治時代には、韓国人と日本人が共同で経営し、遊楽街として発展した場所でもあります。現在も、韓国内の有数の温泉街として知名度があり、特にランドマークともいえる虚心庁はゆっくり休息するにも、また、家族連れで楽しみに行くにも最適な温泉テーマパークとして人気を博しています。
釜山市民のハイキングコートして使われる金井山につながるケーブルカーがある公園です。このケーブルカーに乗れば、金井山までも楽に到達することができます。山上からの景色ももちろんですが、ケーブルカーからの景色も見事。数分間のパノラマが釜山の印象を深めてくれます。また、この公園内にも東莱の歴史を語る建造物、記念碑などもあり、それにもご注目を。
万里の長城を髣髴させるほどの雄大な城壁、金井山城のある金井山。釜山市内を一望できる絶好のスポットです。景色の美しさ、スケールの大きさに圧倒されること間違いなし。登山コースは色々ありますが、時間を短縮するには先ほどご紹介した金剛公園のケーブルカーでの移動がオススメです。
「文禄・慶長の役」で激烈な戦闘が行われた山城。現在は、その一部分しか残っていませんが、外からの攻撃を受けやすく、それだけに国の重要な位置を担っていたという釜山の位置づけを感じることができます。見学コースはそれほど長くないため、福泉博物館やそのほかの遺跡とセットでまわると有意義な歴史散策が楽しめるでしょう。
主に福泉洞古墳郡で発掘された遺跡の展示がされています。発掘当時の古墳内部がそのまま展示されている野外博物館では歴史を身近に感じることができます。
「文禄慶長の役」で殉死した戦士を祭る祠。厳かで神聖な空気が漂っているため、自然と背筋が伸びるような雰囲気です。資料室では、「文禄・慶長の役」の際の激戦の様子を知ることができます。
韓国の活気あふれる市場体験も歴史あるこの東莱市場で解決です。まるで迷路のような複雑さとごちゃごちゃさは釜山のほかの市場にも劣りません。庶民の生活を肌で感じることのできる楽しいスポットです。
釜山一の大学街として知られるスポットです。最新のファッショングッズ、韓国ブランドのお店、人気のおやつが一目で分かる流行発信地でもあります。また、学生街だけに食堂の値段も非常に安く、特に学生が焼酎と一緒に食べるサンギョッサルのお店、また、釜山名物テジクッパッのお店が人気です。
<その他>
他の3つの場所からは地下鉄駅ほど離れたところとなりますが、ここにも釜山の歴史的建造物としてはずせないものがあります。
韓国の禅宗の総本山。山間にたたずむその様子に心が洗われるかのようです。先ほど、紹介した金井山内にあるため、山登りの最終ゴールとしてコースの中に入れるピクニック客も少なくありません。
歴史、温泉、ショッピング、グルメ、どの点においても文句なし。ガイドブックのトップを飾る釜山タワー、国際市場などの主流スポットももちろんですが、それとはまた違う、歴史、山、温泉という渋い釜山の一面を見せてくれる「東莱温泉エリア」、 地下鉄でも楽にアクセスできるので、釜山ビギナーの方でも気楽にチャレンジできるでしょう。以上、プサンナビがお伝えしました。
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記事登録日:2003-09-26