こうだ真紀の釜山国際映画祭・番外編～ロケーション誘致合戦を直撃!!

10月15日から18日の4日間ヘウンデ・ビーチのグランドホテルで行われるBIFCOM（Busan International Film Commission & & Industry Showcase）は、今年で6年目を数えるアジア屈指のロケーション＆映画制作技術の展示会です。釜山に集まる世界の映画人に向けてわが町をＰＲしようと、14の国と地域から39のフィルムコミッションが出展しています。

最近よく耳にするようになった"フィルムコミッション"という言葉。フィルムコミッション＝ＦＣとは、主に自治体によって運営されている、映画やテレビのロケーション誘致・撮影支援のための組織です。現在世界各国・都市で300以上のＦＣが活動しています。日本にも94団体があります。

ここ釜山で「チング/友へ」が撮影されたことは皆さんご存じの通りですよね。釜山ＦＣはこれまでに150もの映画を支援しており、ロケーションのメッカとして有名です。そして、ロケ撮影を誘致するだけでなく世界のＦＣを集めてロケーション業界全体を盛り上げよう！というアジア初の試みがスタートしたのが2001年。以来すっかりロケーションＰＲの場として定着しました。

今年は、アジアのＦＣが加盟するネットワーク組織・AFCNetが連日One Hour Partyを開催。お昼の3時から各ＦＣがご当地自慢の地酒を振る舞うという大胆なアイデアで、文字通り世界の映画人をアジアの魅力で酔わせていました。

日本からは参加国中最多の14ＦＣが出展。韓国にいちばん近い福岡では、GODやCoolのミュージックビデオが撮影された実績もあるとか。GODには福岡タワーが、Coolには友泉亭がそれぞれ使われています。Coolの時には、アーティスト本人も来日したそうですよ。日本のファンには嬉しい交流ですよね。