慶州を歩こう!

とっても暖かかったので、慶州の見所を絞って徒歩で観光してきちゃいました!

アンニョンハセヨ! ゆきこです。最近の釜山は本当に暖かく、ちょっと歩くと汗ばんできてしまうくらい。といっても、夜は肌寒いことも多いので、寒暖の差で風邪など引かないように注意が必要です。今回はこんなぽかぽか陽気の中、慶州を、しかも歩いて旅してきました。お天気も味方してくれて、暑くなく寒くなくのお散歩日和でしたよ。慶州はバスや車、あるいは自転車で回るというイメージがあり、「歩いて回るなんて無理じゃないの?」なんて思っていましたが・・・結果はいかに? では早速、釜山の老圃洞(ノポドン)バスターミナルからスタートです!
<地図>

<地図>

9:00 老圃洞(ノポドン)バスターミナル到着
ここには数回来たことがあるのですが、実際にバスに乗るのは初めてです。どきどきしつつ、慶州行きの切符を購入。3500ウォンという安さに改めて驚き。バスの中で飲むお茶やお菓子など準備して、いざ出発~
9:30 バスが慶州に向けて出発
今回は市外バスに乗ったのですが、バスの本数も多く、私が乗りこんでから間もなく出発しました。新しいバスではありませんが、座席のリクライニングもでき、まずまずの乗り心地です。
10:30 慶州市外バスターミナル 到着
1時間なんてあっという間ですね。慶州のバスターミナルは釜山とはまるで違い、古くこじんまりとしています。その雰囲気になんだかほっとしました。
10:35 観光案内所で地図をGET!
バスターミナルから観光案内所までは目と鼻の先。ここで日本語の地図をもらい、目的地までどのように向かったらいいか、詳細に情報を入手します。日本語での質問ももちろんOKなので、安心ですね。また、慶州のガイドブックも無料でいただきました。中身も詳しく書いてあって、これがあれば市販のガイドブックは要らないくらいです。
11:00 目的地に向けて歩く!
最初の目的地は校洞法酒。バスターミナル横の大通りを大陵苑方面へまっすぐ進みます。大陵苑まで来たら手前で右に曲がり、大陵苑の塀沿いにずっと歩いていきます。さらに道なりにまっすぐ行くと、南川(ナムチョン)という小さな川にぶつかります。川の手前で左に曲がると、左手に校洞法酒が!! ここまでの道のりは約30分。
11:30 校洞法酒 到着

ここにきた理由は、重要無形文化財にも指定されているという校洞法酒の蔵元を見てみたかったから。実際に訪れてみると、建物は昔からの伝統を守っているという風格を感じさせます。ナビの記事にも登場したハルモニ(おばあちゃん)ともお話しすることができました。ハルモニは日本語がとってもお上手、そして優しい語り口です。縁側でひなたぼっこをしながら、ハルモニとの話に花が咲きました。
12:00 瑤石宮(ヨソッグン)にて豪華ランチを楽しむ
せっかく慶州まで来たのだからと、ランチは贅沢に、有名な韓定食のお店へ。校洞法酒からは目の前の徒歩1分です。昔のお屋敷をそのまま残しただけあって、一歩足を踏み入れると、まるで昔にタイムスリップしたような感動に襲われました。美しい庭園を眺めながら、こんな場所で韓定食を頂くと、雰囲気もまた格別です。
料理の数もハンパじゃないです。出てくる出てくる!! もう何から手をつけたらいいかわからなくなるくらいです。どれもこれも上品な味で美味しく、特にクジョルパン(九節板)という、色々な食材をクレープに包んで食べるものは、味はもちろん食材の色鮮やかさに韓国の食文化を感じました。ごちそうさまでした!!
14:00 慶州郷校 到着
瑤石宮を後にし、そこから慶州郷校までは歩いて5分。慶州郷校はなんと新羅時代に大学があったところだそうです。正門から入って正面の大成殿には鍵がかかっていて、のぞき見しかできませんでしたが、奥の明倫堂には、教室とおぼしき部屋もあって、当時学業に励む生徒たちの様子が目に浮かびました。私も韓国語の勉強を頑張らなくてはと、気持ちを新たにしました。
石氷庫に向かう
慶州郷校の横の広い遊歩道を道なりに進み、鶏林(ケリム)を左手に見ながら歩きます。T字路にぶつかるので、そこを右に曲がって階段をのぼり、左方向に回り込んでいくと半月城(パノォルソン)、さらに先に行くと石氷庫があります。所要15分。
14:30 石氷庫(ソッピンゴ) でヒンヤリ
石氷庫は昔、氷を保存していた天然の冷蔵庫だそうです。柵から中をのぞいてみると案外広く、確かに少しひんやりします。それにしても、こんなところではすぐに氷が溶けてしまうような気がしますが、実際に氷を保存していたとは不思議ですね。
15:00 瞻星台(チョムソンデ) 到着
石氷庫から大きな道に一度出て、すぐに左折してまっすぐ行くと右手に瞻星台が見えてきました。所要10分。
瞻星台に来たのは2回目です。慶州といえばコレという見物のひとつですよね。もちろん入場料500ウォンを払って、敷地の中で記念写真を撮りましたよ。外からも見えましたが・・・
15:15 大陵苑(テヌンウォン)についたらひと休み
瞻星台から大陵苑までは歩いて10分ほど。途中で馬車を引く馬にも会いました。大陵苑に入場する前にちょっとひと休み。広い公衆トイレもあります。売店で飲み物とお菓子を買って、ほっとひといき。
15:45 大陵苑(テヌンウォン) 散策

お菓子でパワーも回復! 早速大陵苑を散策しました。入場料は1500ウォン。なだらかな古墳の山々を見ていると、のどかな気分になります。もちろん天馬塚(チョンマチョン)も見学しました。ここに置かれている展示物の数は少ないですが、こんなに繊細で細かい飾り物が、よく今の時代まで残っているなと感銘をうけました。遠い過去に思いをはせるのもいいかもしれません。
16:30 皇南(ファンナム)パン を堪能する
大陵苑北側の出口を出ると、大きい道が通っています。そこを右へまっすぐ行くと、交差点の角に皇南パンの文字。慶州には過去に数回来ていますが、実は皇南パンを食べるのは初めてなので、今回非常に楽しみにしていました。
お店に入ると、何人もの職人さんたちが生地に餡を包んでいました。あの餡の山にはびっくり! 餡をスプーンですくって食べたい!という夢は置いといて、出来立ての皇南パンをいただきまーす! 餡からはアツアツの湯気が。そのまま頬張った私は、案の定口の中を火傷しました(笑) 餡が本当に熱いのも、そのなめらかさが理由かもしれません。薄い皮にたっぷりの餡は、今まで食べたことがないくらいにきめ細かく、忘れられない味になりました。皇南パンを食べるためだけに、慶州に来てもいいくらいです。
17:10 慶州市外バスターミナルに到着・釜山行きバスに乗る
皇南パンのお店から、来た道を戻るように進み、大陵苑も通り過ぎてまっすぐ歩いていきます。すると右手角に高速バスターミナルが見え、交差点を右折すれば市外バスターミナルです。所要時間20分。
釜山行きのバスの切符は自動販売機で購入します。バスに乗り込むと、しばらくして運転手の人が切符を回収にきました。バスの中には行きと違って備え付けのテレビがあり、ドラマがずっと流れていました。私は出発後、心地よい疲れのためか、まもなく夢の中へ・・・目が覚めるころにちょうど釜山へ到着です。
18:30 釜山・老圃洞バスターミナル到着
長すぎず、短すぎず、程よい睡眠をとったからか、なんとなくすっきりした気分で到着しました。今日はたくさん歩いたので、ちゃんとカロリー消費できたかな?
仏国寺(プルグッサ)、 や石窟庵(ソックラム) は慶州市内からは離れているので、もちろん徒歩では難しいです。しかし、慶州市内であれば散歩やウォーキングの感覚で回ることも可能なんですね~!! 今回行かなかった慶州駅、国立慶州博物館 なども徒歩で行ける範囲なので、時間に余裕がある方は今日のコースに加えて回られてもいいのではないでしょうか?慶州に1泊するのなら、1日は徒歩で市内を回り、2日目はちょっと遠い仏国寺などに交通手段を使って行くというのもいいかもしれません。また、例えば釜山から日帰りでも、市内の見どころに絞っている場合は、徒歩でも十分行動も可能です。歩いていると色々な発見もあります。今回も、途中でかわいい幼稚園生が列になって前の子のリュックをつかみ、並んで歩いていく様子を目撃しました。かわいかったなあ~。春のお散歩シーズン、慶州を歩いて古都を感じる旅はいかがでしょうか?!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-04-10

ページTOPへ▲

その他の記事を見る